・どんなゲーム？
「Return of the Obra Dinn」オブラディン号の帰還は、タイトルに出ている通り、商船オブラディン号を舞台とした推理ゲームです。
消息不明になっていたオブラディン号が突如姿を現し、主人公である保険調査員が査定書を作るために船に乗り込むところから本作は始まります。
主人公は特殊な懐中時計「メメントモーテム」を使うことにより、死者の死亡する場面に立ち会うことができ、その時の状況から乗員たちがどうなったかを推理してゲームを進めて行くことになります。
トレーラーを見てゲーム性とグラフィックが気に入り、とりあえずswitchのお気に入りに入れておいたんですが、セールをやってるので買いました。
・プレイした感想
超難しくて超楽しかったです。
60名の内、ほとんどの人物は誰がどのような結末を迎えたかは、確かにしっかりと描かれています。
ですが、それが辿りやすい物かと言ったら全然違う。
とある乗員の死亡シーンに、まったく関係のない別の乗員の判断材料がサラッと描かれてるとかザラにあります。
小さな点と点を繋げなければならない事はしょっちゅうです。
ですがそれが滅茶苦茶楽しい!!
あちこち目を皿にして調査し、想像通りに小さな点と点が繋がった時の達成感と、事の顛末を見抜けた時の、してやったり感がたまらん。
この感覚と面白さはプレイしないと分かり難いと思います。
こう書くと理不尽にヒントが隠されてるだけじゃねーのと思われるかもしれませんが、「3人確定すればその度に正解だと伝えられる」システムが、今作を絶妙な難易度にしてくれています。
このシステムのお陰で、「Aは確定したから、Aに関係のあるBもある程度特定できる」みたいな推理もできるし、なんなら選択肢が少なくなってきたら、正解判定が出るまで総当たりし続けるみたいな事も出来ます。
というか多分、そういうのも想定した難易度じゃ無いのかコレ。
ゲーム序盤に説明されますが、数は少ないとは言え消去法や仮定でしか推理できない人物もいますからね。
欠点があるとすれば3D酔いがしやすいかもと言う事。
まあまあグロテスクな表現がある事でしょうか。
動画を見れば分かる通り、かなり特徴のあるグラフィックをしてますが（それがまた独特の味を出してるわけですが）、今は令和。
しっかりヌルヌル動くため通常のゲームより3D酔いしやすい人はいらっしゃるかもしれません。
よく酔ってしまうと言う方は、最初の方だけ他人のプレイ動画とか見て、大丈夫そうか確認した方が良いかもね。
後、死んだ場面を見る以上、当然その場面はショッキング・グロテスクな場面ばかりです。
そういうのが苦手な人もやめた方が良いかもね。
・総評
難しいが理不尽ではない絶妙な高難易度。
乗員たちの運命を推理しながら辿っていく楽しさ。
とても楽しめたゲームでした。
こういうジャンルのゲームはあんまりやった事ないんですが、これを機に色々手を伸ばしてみようかなと、新しい世界を見せてくれた作品になりそうです。
steam・switch・PS4・XboxOne、PCでも据え置きでも出来るんで、気になったらお気に入りに入れておいてセールまで待ってても良いんじゃないでしょうか。
その時にはプレイしたくなってるかも知れません。
でも俺みたいに睡眠時間削ってプレイしないように。
寝てる途中にアレこういう事じゃない? って思っても電源つけちゃだめだぞ（n敗）
